買う気満々でディーラーに行ったら、在庫がなかったトゥインゴ。次の入荷もわからないとのこと。で、急浮上したのがスマートの中古車でした。カーセンサーを見ると、1年落ちのほとんど走っていない車両が沢山ある。おそらく特にフォーフォーは不人気なんでしょう。フォーフォーターボは、新車価格より約70万円安い。トゥインゴの新車価格とほぼ同じだったので、こちらから選択することにした。
選んだのは、白黒ツートーンのターボ。走行距離数百㎞でした。新車価格が高いこともあり、特にインテリアの高級感は、トゥインゴと比較してスマートの圧勝。良い買い物が出来ました。で、我が家のクルマになり、日々接してみると、本当にスマートの素晴らしさに驚きの連続でした。
そもそもスマート/トゥインゴを第一候補としたもっとも大きな理由は、2000年代前半に見た「次期スマートフォーフォーのスクープ写真」でありました。これは初代フォーツークーペを2台縦に連結したようなクルマで、おそらくフォトショで加工したんでしょう。個人的にはそのデザインにそそられ、いつか発表されたら購入したいと思ってました。ただなんせ初代フォーツークーペは以前書いたように、ともかくパワーが無かったこと、そしてシャシーもなんだか頼りなく感じて、その走りにはほとんど魅力を感じていなかったので、普段の足グルマとして、奥さんの足として、小さくて可愛きゃ良いか程度にしか考えていませんでした。
ところが(二代目には乗ったことがなかったが)三代目に乗って見ると、少なくとも国産車同クラスのクルマ達とは比較にならない、高次元の走りの質感を感じることが出来ました。普通のドライビングでも感じられるのは、しっかりした足回りとそれを受け止める圧倒的なボディ剛性。そのため乗り心地は硬めだが、不快感の一切無い良質なモノ。そして注目のツインクラッチのトランスミッションDCTは、変速ショックも少なくダイレクト感に優れており、これもまた高品質感を高めるのに一役買っています。
ともかくスマートは、ヨーロッパではAセグメントのクルマ。ライバルは、VW up!やフィアット500になる、日本で言えば正に軽自動車クラス。そのクルマの走りの質感がここまで高いことに本当に驚きました。またその質感の高さに、リアエンジン+リアドライブというスマート独自の構造が大きく寄与していることも容易に想像できます。レンタカー等で触れる機会の多い国産車、トヨタヴィッツ、トヨタヤリス、日産ノート、マツダマツダ2、スズキスイフト等と比較しても、圧勝だと思います。ですからスマートは基本新車はありませんが、トゥインゴはまだ新車があるので、走りの質感の高い小型車に乗りたい方には、私はトゥインゴをお勧めします。
コメント